水の木基幹林道の状況(2018-05-19)

2010年秋の集中豪雨で丹沢湖へ注ぐ河川、世附川に沿って付けられた水ノ木幹線林道は甚大な被害を受け、1回目―2010年秋、2回目―2011年冬、3回目―2012年秋4回目―2015年春、5回目―2016年冬(水の木沢取水口調査を兼ねて)、6回目―2017年春(クマ沢と山神沢出合の調査を兼ねて)林道の状況を調査してきたが、今回、7回目―2018年春も三保山荘(廃屋)へ架かる吊り橋が見えるところまでではあるが水ノ木幹線林道を歩いて5回目、6回目を含めての報告とした

画像写真は浅瀬ゲートを抜けて直ぐの水の木基幹林道へ続く道

画像「2010年秋の集中豪雨以降に発生した土砂崩れ」
2015年春の調査で浅瀬橋から水の木基幹林道に入り、2010年秋の集中豪雨で崩壊した吊り橋基部の手前で発生していた土砂崩れは2016年冬には復旧していた

画像「2010年秋の集中豪雨以降に発生した土砂崩れ」
右の写真のように2017年春では芦沢橋手前で土砂崩れがあり、林道を塞いでいたが今回2018年春の調査では復旧していた・下の写真

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画像浅瀬から芦沢橋の間は甚大な被害を受けたが2012年冬の調査ではほぼ復旧したが、芦沢橋の欄干に引っ掛かっていた流木は2015年春の調査でもそのままであった。2016年冬には流木の撤去はもちろん、芦沢橋手前の草ぼうぼうの道は舗装道路(下の写真)に変身していた

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画像2015年春の調査では芦沢橋を過ぎて一つ目の崩壊箇所は全く手が付けられていなかったが2016年冬には写真のように完全復旧していた

画像復旧した一つ目の崩壊箇所を越すと2015年春には崩壊した斜面のみ対策がされ通過には一度世附川にロープを頼りに降り、巨石が織りなす河原を歩き上り返したが、2016年冬も通過は同様であったが復旧工事中(右の写真)で2017年春には河原に降りることもなく完全復旧していた(下の写真)

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画像2018年春の調査委では三保山荘(廃屋です)への吊橋は修理されずそのまま

画像写真は2009年11月の山行で撮った破損前の吊橋

画像「2010年秋の集中豪雨以降に発生した土砂崩れ」
2016年冬、山百合橋を渡り世附川を左手に見ながら行くと、前回の調査時にはなかった大きな崩壊箇所に行き当たった。そう、前回は山百合橋へ行きつく前に切り出された丸太が山積みになっていて、作業用の重機や運搬車が見受けられたが今回は全く見られず、不審に思っていたが崩壊箇所をみて納得、これでは車は入れない。
しかし2017年春に歩いた時には崩壊跡は無くなっていた

これ以降は5回目―2016年冬(水の木沢取水口調査を兼ねて)


画像崩壊箇所を過ごし広河原橋を渡り暫くして「世附川取水口入口」の標識。ここが今回目当ての取水口入口と思い下る

画像下る道はしっかりした階段で一般の登山道より良い。暫く急な下りを行くと世附川に掛かる吊橋が現れた。え何で? 取水口の設備が現れると思っていたのに吊橋を渡ることになり不安になる

画像吊橋を渡り終えると、しっかりした石の階段に導かれ、道はちょっとした尾根を乗り越え、左手に沢の流れを見ながら疎林帯を暫く行くと、その沢に掛かる第二の吊り橋が現れた

画像取水口らしき形跡は全くなく不安であったがしっかりした吊橋で渡り終えると鬱蒼とした樹林帯、その中を縫って明瞭に道が続いており暫く進むと、急に明るくなり同時に道は崖っぷちに突き当たり、架けられていたと思われる木の橋が遥か崖下に落ちていた。
後にGPSデータからこの吊り橋は世附川に流れ込む土沢に掛かる橋と判ったが、この先取水口があると思えず何とも落ち着かない気分で引き返した

画像林道に戻り金山橋、ゆうぎり橋を過ぎ、有りました水の木沢取水口入口の標識が

画像水の木沢取水口は取水堰の側面にあり、上流からの流れを全て取り込んでいるようで、下流では沢の流れは無く水たまりがあるのみ

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画像林道に戻り更に奥に足を進めると、林道が大きくUターンする箇所があるが、ここは山神峠への上り口で左側をよく見ると薄っすらと踏み跡が確認できる。相当以前にこの枝沢から山神峠へ抜けたことがあるが、どう登ったか記憶にない

画像写真は今回の水の木基幹林道歩きの終点である水の木橋で、前回(2015年春)はここ木材を満載したトラックが行き来していたが、今回は敷き詰められた落ち葉にトラックの轍が見当たらず、新たに発生した崩壊の影響と思っている

これ以降は6回目―2017年春(クマ沢と山神沢出合の調査を兼ねて)

西丹沢の奥、水の木基幹林道を水の木取水口入口の標識を過ぎ、道が大きくカーブしたところから沢筋に入り山神峠へ向かう。このコース今は亡き先輩と2009年末に登った経験はあるが、どのようなところであったか全く記憶にない。今回この沢筋から山神峠に登り、乗越して山神沢を下りクマ沢との出合にある山神沢取水口とその周辺の状況を調査した。2010年秋の西丹沢集中豪雨後実施した「法行橋~富士見峠~大栂(2010-11-13)」では出合下流の悪沢右岸にあった東電巡視路の取りつきが確認できず、悪沢を下りながら何とか右岸壁をよじ登り、日没前に東電巡視路らしき道に出合い事なきを得たことを思い出す。ただその後、浅瀬までの林道歩きは困難を極めたが

画像林道から沢筋に入ると崩れかけた堰堤があり、これを右岸から慎重に乗越し、以後は写真のような荒れた左岸側を進み、枝尾根に取り付き急斜面を尾根筋目指し急登の連続

画像這い上がり辿り着いた尾根筋から直ぐ左下に山神様を祀った祠が

画像山神沢本流へは山神峠から以外にも2本程枝沢がほぼ1か所で合流しており、写真は山神峠からの下りで、中央に白く映っているところが本流への合流個所

画像山神沢本流の手前で小鹿の死骸と毛の色からカモシカの子供と思われる死骸が連続して見られた。一冬越せなかったのか厳しい自然の掟

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画像写真は山神沢本流で、このような沢筋がクマ沢との出合まで続く

画像ところどころミツマタが花を付けていたく

画像写真はクマ沢出合の手前で中央に石垣の構造物が見える

画像写真は近寄って見た構造物で鉄製の梯子の下部が捻じ曲げられており、恐らく2010年秋の集中豪雨で発生した濁流の影響と思われる。下の写真は梯子を最上部まで登ると現れた鉄製の蓋らしきもので、耳を澄ますと「ゴーゴー」と凄まじい水音がしていた

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画像先ほどの構造物は山神沢側にあるが左の写真の構造物は対岸のクマ沢側にあり、傍まで行って確かめはしなかったが、最上部には鉄製の蓋らしきもので覆われ、同じように水音がしているものと推測している

画像左の写真は出合の下流「悪沢」側から見たもので、鉄製の梯子が山神沢側、右に建っている構造物がクマ沢側で、よく見るとその間を構造物が結んでいるのが確認できる。
前述した水の木沢取水口から取り込まれた水は国土地理院地形図によると地下導水路で山神沢とクマ沢の出合、更にその先を地下導水路で大又沢林道の途中にある大又沢ダムに注いでいる。
恐らく両構造物とその間を結ぶ構造物からしてサイフォン構造で両沢の下を結んでいるのではないかと思っている

画像この写真は西丹沢集中豪雨が発生する以前、2009年11月に、ほぼ同じ場所から撮ったもので、同じ場所とは思えないであろう

画像前述の2010年秋の西丹沢集中豪雨後実施した「法行橋~富士見峠~大栂(2010-11-13)」で東電巡視路が見つからず苦労したと述べたが、今回いつ再建されたかはわからないが立派な巡視路登り口があった

画像この写真は西丹沢集中豪雨が発生する以前、2009年11月の山行でたまたま撮った東電巡視路上り口

画像東電巡視路を抜けると道は三保山荘(廃屋)に続く

西丹沢についての資料によると浅瀬~水の木は1938年~1966年の間、森林鉄道が走っていたようで、その後森林鉄道軌道跡が林道として現在に至っているとのこと。
森林鉄道とは関係ないが何時土砂崩れが起きてもおかしくない林道である


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