万太郎本谷(2014-9-14・15)

今年の夏は前半に一時期猛烈な暑さが続き辟易したが全般的には天候不順な状態が続いた。9月になっても状況は変わらず、計画していた山行はことごとく雨天中止の状態。今回の万太郎本谷遡行は渓中泊前後が晴で、偶々であるが運が良かった。
 5年程前に参加を申し込んだ時には雨天中止で、それ以降万太郎本谷は会としての遡行計画は無く、今回の山行が自身の年齢を考えると最初で最後になるだろう。
 万太郎本谷はナメ、ゴルジュ内の泳ぎやヘツリ、本格的なクライミング技術を必要とする滝の登攀等、癒しと緊張を併せ持つ名渓である。又、下山には天神平ロープウェイが使用出来、遡行後の疲れきった身体にはとても有難い環境

画像写真は三の滝の全景でこれを越すと連続した小滝をはさみ、上越の山域特有の熊笹原に入る

画像入渓すると間もなく連続してスリット堰堤が現れる。このスリット堰堤は米子沢の入渓でも見られた

画像万太郎本谷はナメやナメ滝が多く癒される

画像皆ザックを置き童心に返ってウォーターシュートに興じた

画像川棚沢出合付近に立つ関越道トンネルの排気筒。地形図上で確認すると関越道トンネルの真上に立っていると思いきや、全く離れた処にあった

画像沖ドウキョウ沢出合に落ちる5mスダレ滝。この先が名高いオキドウキョウ

画像ここがオキドウキョウ。泳ぎの得意なYさんが空身で対岸奥に泳ぎ着き、不安気に待つ我々を次々とロープで引っ張り上げてくれた

画像「奥利根・谷川連峰の沢」に載っている万太郎本谷遡行図に記載されている4m2条の滝と思われる。以後はその遡行図に記載された名称を使用

画像名も無いゴルジュでオキドウキョウ程深さは無いが、右側を首まで浸かりながらヘツリ、丸い岩の上に立ちロープで後続を引っ張り上げ、滝の落口で待機しているメンバーに引き渡す作業中、メンバーの一人ドボン

画像遡行図には一の滝へ行き着くまでに6m滝が2箇所あるが、その一つ

画像沢が左に大きくカーブし、暫くすると左岸より「ソエ越ソネノ沢」の3段20m滝が流れ込んでいた

画像ナメ滝が連続して現れるが最後の6mナメ滝で大きく深い釜が見事

画像遡行図デタノタキ前沢とデタノタキ沢間にあったナメ

画像現れました「一の滝」、とても我々の技量では直登出来ません。左岸を大きく高巻く

画像暫くナメを進むと写真「ニの滝」が現れる。これは流水右側を登る

画像登り切った時点で午後3時、後から来て我々を追い抜いていった若者パーティー(3組程)は既に幕営準備に入っており、我々も数少ない幕営適地を探し、巨岩帯を進む。私はこの時点でヘロヘロ状態。過去2度遡行した経験のあるCLが漸く最適値を探し当て、やっと重いザックを外すことが出来た。渓中泊の華である焚き火が火力を増し、着の身着のままの衣服を乾かしてくれた

画像夜間の寒さに熟睡できず、7時過ぎに幕営地を後にした。30分程遡ると「三の滝」が現れる。「三の滝」は下段の滝と上段の滝から成り、写真の下段は高巻ルートが無く右側の岩溝を登り、中間部で左へトラバースし直上する。よく見るとルートにはランニング用のハーケンが適度に打たれていた。ここはCLがリード

画像写真上段の滝は下段に対して左45度斜め上からスダレ状に落ちており、ここの直登も困難。写真中央にあるように斜め右上にバンドが走っており、バンドの先はルンゼに繋がっている。ここの高巻は全身に流水を浴びながらバンド沿いにルンゼに向かい、ルンゼ途中の棚上の岩場に立ち、ここからシャクナゲのブッシュ帯をトラバースして上段の滝落ち口に抜けた

画像これはトイ状の滝で右岸の滑りやすい岩場を辿った

画像まだまだ滝は続く、これは小滝帯の一コマ

画像沢筋にこんな大岩が

画像水が涸れ始めると急斜面のスラブ帯が続く。意外と滑りやすく注意しながら登った

画像スラブ帯を過ぎると源頭も近い。振り返ると熊笹の斜面が

画像振り返り先をよく見ると小さく排気筒が見える

画像登山道との合流が近い

画像13時45分、飛び出したのは肩の小屋からオジカ沢ノ頭を結ぶ稜線。目の前に肩の小屋が見ながら沢装備解除。肩の小屋前の広場には若いハイカーが大勢居り華やいだ雰囲気、対照的に疲れきりヨレヨレの我らパーティー。約2時間で天神平ロープウェイ駅に着き、休むこと無くロープウェイの人となった

画像左図は万太郎本谷の源頭部で赤いラインはGPSトレイルデータ。途中で方向を見失いトラバースしていることが判る。後から書き込んだ黒いラインが正解であろう。

画像万太郎本谷にのトレイルを示しているが排気塔を除き主な滝位置をグリーンの小丸にしてある。一の滝の地中奥深く上越新幹線が通っているのが読み取れる。排気筒は沢に対して左岸側にあった。

ここ半年、尾根歩き等で体力をつける(同時に体力の程度を知る)山行が出来ず、渓中泊装備を詰め込んだ重いザックを背負って皆について行けるのか不安一杯の遡行であった。まあ、何とかなったが。
過去に遡行した西ゼンや米子沢のように長大なナメは無いか、小さく浅い釜を持ったナメが随所に有り飽きさせない。
入渓点から登山道出合までの標高差は約1150m、二日目の幕営地から登山道出合までが700m強の標高差があり、前日消耗した体力が復帰しない状態での遡行はとてもきつかった


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